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中山トンネル (上越新幹線) : ウィキペディア日本語版
中山トンネル (上越新幹線)[なかやまとんねる]

中山トンネル(なかやまトンネル)は、上越新幹線高崎駅 - 上毛高原駅間にある総延長14,857 m複線鉄道トンネルであり高崎方面から進行すると榛名トンネルの次、2番目に通過するトンネルである。建設中に2回の大出水事故を起こして難工事を極め、2回の経路変更によりようやく完成した。その経路変更のためにトンネル内に半径1,500 mの曲線ができてしまい、営業速度240 km/hの新幹線がトンネル内の曲線部分を通過するときには160 km/hに減速せざるをえなくなった。また日本において初めて新オーストリアトンネル工法 (NATM) が採用されたトンネルである。当初の予想を大幅に超えた難工事による工期の遅れから、中山トンネルの工事は上越新幹線全体の開業に多大な影響を与えることとなり、事前の地質調査の重要性など、多くの教訓を残すこととなった。
== 建設の背景 ==
先に開通していた東海道新幹線や建設が行われていた山陽新幹線に引き続き、「国土の均衡ある発展を図る」ことを目的として1970年(昭和45年)に全国新幹線鉄道整備法が制定された〔。これにより東京新潟を結ぶ高速鉄道として上越新幹線を建設することが決まり、1971年(昭和46年)1月に基本計画決定された〔。そしてわずか10か月ほどの準備期間を経て同年10月に起工されたが、この準備期間はいささか短すぎるものであった〔。また準備に際しても、過去に難工事を経験した在来線上越線用の清水トンネル新清水トンネルと並行しており、かつ上越新幹線でもっとも長い大清水トンネルに注目が集まり、中山トンネルに対しては十分な準備がなされたとは言えない状況であった〔。

抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)
ウィキペディアで「中山トンネル (上越新幹線)」の詳細全文を読む



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